次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合

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研究内容Research

研究の背景

2014年4月、閣議決定された「エネルギー基本計画」およびそれを受けて経済産業省にて策定された「水素・燃料電池戦略ロードマップ」では、水素を日常の生活や産業活動で利活用する社会である“水素社会”の実現に向けた取り組みを加速することが定められ、水素発電の本格導入といった水素需要の拡大や、その需要に対応するための水素サプライチェーンの構築の一体的な取り組みの必要性が示されました。
こうした要求に応えるべく、水素の輸送・貯蔵方法の一つとして基盤技術を確立していた「有機ケミカルハイドライド法」を用いて、水素エネルギーサプライチェーンの実用化に向けた課題解決を目指し、NEDO助成事業として実証チェーンプロジェクトを実施いたします。

【解決すべき課題】

  • サプライチェーンを設計・構築・運用する為のノウハウ・知見の蓄積
  • 商業ベースのサプライチェーンに類似した環境での、水素化プラント・脱水素プラントの耐久性・可用性の検証
    水素サプライチェーン
  • サプライチェーンの実運用を通じた、海外からの水素供給の実効性の確認

研究目標・内容

有機ケミカルハイドライド法のエネルギーサプライチェーンとしての実用化を最終目標として、以下の研究テーマに取り組む。

  1. 水素化プラントの商業プラントとしての性能検証と、基盤技術を商業プラントに適用する際の課題抽出・対応策検討
  2. 脱水素プラントの商業プラントとしての性能検証と、基盤技術を商業プラントに適用する際の課題抽出・対応策検討
  3. 実証サプライチェーンの構築・運用に関する計画策定、および関連するシミュレーション・調査・事業性検討。将来の商業サプライチェーンを設計・構築・運用する為のノウハウ・知見の蓄積
  4. 実証サプライチェーンの長期運転(約1年間を想定)を通じて、海外からの安定的な水素供給の実効性を確認すると共に、1.~3.の研究に使用する運転実績データを取得

有機ケミカルハイドライド法とは

TOLの水素化反応によって、軽質なガスである水素をTOLに化学的に付加し、常温・常圧の液体化学品であるMCHに転換して貯蔵輸送を行い、水素の需要地で脱水素反応により水素を取り出して利用、生成したTOLは水素キャリアとして回収・再利用します

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